ポイントまでの道中、あたり一面は海で何もない光景に見慣れていた中に
突如として現れた超大型な御主はいったい何者か!?
調べてみると、「GPS波浪計」という装置らしい。。。
直径5m、高さ18m(海上9m)、重量80tという超大型装置で、
国土交通省が港湾整備に必要な沖合の波浪を精度良く
観測する装置として全国に15基設置されているそうである。
3.11の時にもこの装置の観測結果が気象庁の津波警報へ
活用されていたとも記載があり、我々の生活には
大きな役割を果たしているようだ。
とまぁ、彼の存在はさておき、本題のシイラ釣りであるが、
海上の流木や浮遊物を狙ってのRun&Gunが一般的なセオリーの中、
このブイは沖合&超大型ということもあり、魚スペックは非常に高く、
ポイント移動せずして、船中10-20匹とまずまずの釣果であった。
別名で万力とも呼ばれるシイラであるが、
言葉どおりその引き味は抜群で吾輩のメインターゲットの
シーバスとは一味も二味も異なるファイトが楽しめたのだ!
さてさて、いつも期待を裏切らないメンバーの王子であるが、
今回もみなが釣れず厳しい時間を過ごしていた時、
強烈なヒットとともにロッドがコの字を描くファイトが始まった!
しかし!!!
王子がファイトを楽しんでいる間、吾輩の近くにいた船長から
「船が動いとる。おそらくブイのチェーンを釣っちまったな」と小声が。
ファイトの途中にバレてはしまったが、
王子はいまだに「あれは大型クエだ。本当におしかった。」
と言いはるのだが、吾輩は事実を知っている。。。
知ってしまった以上、日頃お世話になっている王子には
伝えぬ訳には行かぬと思い、数日後に事実を伝えたのだが、
王子はそれでもクエに間違いないと思い続けている。
釣りにはロマンがつきものだが、時として思い続けることも
釣りには必要な要素の一つだと実感した釣行であった。